2012年8月17日金曜日

セックスの相性

 セックスの相性なんてものは、所詮は突起と窪みの擦れ具合に過ぎないなどという人がいる。しかし、本気でそう思っているとしたら、セックスのフィジカルな面しか見ていないように感じる。

 男性器のサイズにこだわるのは、こういう人なのかとも思う。例えば性器にシリコンボールを埋め込むこと自体が悪いとは思わないが、心の相性を良くする努力をないがしろにしていては、本末転倒だと思う。

 性のテクニックも重要だが、女性が何より嬉しいのは上手なセックスをしてくれるという以上に、自分を悦ばせるために磨いた技術を使って、一生懸命がんばってくれる姿に対してではないだろうか。

 好きな相手と肌を合わせる時は、キスしたり指で触れたりする前から濡れてくるのが女性の体。精神のあり方が肉体に影響を与え、それがどれほど感じるか、アクメに達することが出来るかが決まるのだろう。

 加えて、性に対する考え方や性的嗜好の一致も決して無視できない。男女どちらかがセックスに罪悪感や嫌悪感を持っていると、他方が努力してもなかなか上手くいかない。

 また、「自分の認めるセックスだけが正しい」という固定概念に囚われすぎていると、否定された側は深く傷つくものだ。中には、自分が経験していない性行為を、すべて変態のひと言で切り捨てる人もいる。

 最初から嗜好が近ければそれに越したことはないが、違っている部分を理解しあい、徐々に歩み寄ることができるか。そこまでを含めたものが「セックスの相性」だと、私は経験からそう感じる。

2012年8月3日金曜日

家庭人と夫婦人

 家庭人という言葉があった筈だと思って、辞書で調べてみたけど見当たらない。goo辞書にも、Wikipediaにもない。大抵は「良き」が枕詞になるようで、家庭を大切にする常識人といったほどの意味らしい。

 「社会人に対する家庭人」という使われ方もするようだ。能力や業績は社会的に認められているが、家庭をないがしろにしているため、家に帰っても居場所がないというケースは、社会人としてはOKだけど、家庭人としてはNGということになる。

 自分はどうかと考えると、定職はあり一定の稼ぎはあるものの、この先どうなるかはわからない。家庭では、子どもの相談にのったり、時に勉強を見たりと、割によき父だと思う。どちらも、そこそこの出来かなと思う。

 但し、実際は不倫をしている訳だから、その点だけでどちらも最低という見方もできる。発覚すれば、間違いなく社会人・家庭人とも失格扱いされるだろう。

 しかし、自分は良き父であるだけでなく、良き夫でもあるんじゃないかとも思っている。最近はセックスレスだが、夫婦仲は悪くないし、家事の手伝いも積極的にしているし、割によく会話する。喧嘩もほとんどない。

 夫婦人という言葉は聞いたことがないが、その概念を自作して当てはめてみても、さして悪い夫ではない気がする。恋愛とセックスについてだけが、妻とはかみ合わなくて、恋人とならとても上手くいく。